コロナの影響で不動産の価値は今後どうなるのか?
不動産の売却をお考えの方で、現在流行中のコロナウイルスによってどのような影響があるのか気になっている方も多いでしょう。
不動産売買を行う際は、コロナウイルスによってどのような影響が出るのかを知っておくことが重要です。
そこで今回は、コロナウイルスが不動産の価値にどのように影響するのかをご紹介します。
□不動産価値の推移に影響する3つの動向とは?
ご両親の土地や、現在所有している土地の不動産価格について、気になっている方は多くいらっしゃるでしょう。
さらに、コロナウイルスや東京オリンピックの影響もあって、より不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで、不動産価格の推移に影響する3つの要因についてご紹介します。
1つ目は、金利や経済の要因です。
日本において、金利や経済と不動産事業は密接に関わっていると言えるでしょう。
高金利の場合不動産価格は下落しますが、反対に低金利の場合は上昇します。
現在の日本では、マイナス金利政策がとられており低金利の状態であるため、不動産価格は上昇している状態です。
2つ目は、投資や利回りの要因です。
住宅購入は、一生のうちにそう何度も経験しませんよね。
しかし、投資家による不動産の売買は頻度が多いため、市場に大きな影響を及ぼします。
そのため、不動産投資家の動向が価格に大きな影響を与えると言えるでしょう。
3つ目は、政策や国際情勢の要因です。
国内や世界の状況によって、不動産価格に影響が及びます。
経済が不安定な場合は特に、不動産価格が下落する可能性が極めて高いでしょう。
□コロナウイルスによる不動産の影響は?
次に、コロナウイルスによって不動産にどのような影響があるのかをご紹介します。
似たような事例として、以前起こったリーマンショックを取り上げます。
リーマンショックにより、不動産市場はどのように変化したのかを理解し、参考にしてみましょう。
2008年に銀行最高峰のリーマンブラザーズの経営破綻によって、世界中が経済危機に陥った事態をリーマンショックと呼びます。
ではその時、不動産の価格はどのように変化したのでしょうか。
このリーマンショックによる影響で、不動産の価格が大幅に下がったという事態は起こりませんでした。
最高値から約5パーセントの値下がりは見受けられましたが、その下がり幅は日経平均と比べてもとても小さい変化です。
現在、コロナウイルスの影響で、不景気に関するたくさんの情報が飛び交っています。
しかしそのような不景気は起こりにくいことが、リーマンショック時の不動産価格への影響から読み解けます。
もちろん、一定の安定した価格の中での変化はあるかもしれません。
しかし、不動産において大きな価格の変化を見せることはないでしょう。
□物件を売るタイミングに注意しよう!
続いて、物件を売るタイミングを考えてみましょう。
ここでは、タイミングを考えるにあたって考慮すべきポイントを3つご紹介します。
*株価と地価の変動
不動産を売却する際は、株価や地価の変動を調べることが重要です。
一般的に、株価と地価の動きが相関することが多く、物価上昇後に地価が高くなると言われています。
そのため、社会情勢の影響を受けて物価が下落し始めた際は、遅くても1年から2年以内に売却をしていただくことをおすすめします。
*新築物件が完成するタイミング
住宅の買い替え時は、新築で建てる住宅が完成したタイミングです。
このタイミングで、現在所有している住宅を売却していただくことをおすすめします。
理由としては、完成するまでに売却することで二重でローンを支払うことを回避できるからです。
*不動産の所有期間
不動産を売却する場合、所有期間によって譲渡所得の税率が異なることに注意が必要です。
この際、所有期間が「5年」であることがポイントです。
5年以下の場合は所得税率が30.63パーセントと高いですが、5年を過ぎると15.315パーセントとなります。
このように、所有期間が5年を過ぎているか過ぎていないかによって税率が変わってくるため、注意してください。
また、譲渡所得が軽減される制度があることを理解しておきましょう。
土地や建物の譲渡所得に対する税金は、他の所得区分として計算されます。
譲渡所得は、所有期間が問われる場合があるため、事前に調べておきましょう。
このように不動産を売る際は、株価や地価の変動、新築が完成するタイミング、所有期間といったさまざまなポイントを考慮する必要があります。
所有している物件によって、最適な売却のタイミングを理解するために是非ご参考にしてください。
□まとめ
今回は、コロナウイルスが不動産の価値にどのような影響を及ぼすかについてご紹介しました。
コロナウイルスが流行している中で不動産を売却する際は、不動産売買の現状を理解することが必要です。
不動産を売却する際は、この記事でご紹介した「不動産の現状」や「売るタイミング」を参考にしてみてはいかがでしょうか。